エンジニアが会社から離れて独立し、フリーランスとして活躍する上でつまずいてしまう障害は多くありますが、その中でも盲点になっているのが、経理や税金申告の手続きです。
フリーランスになるということは、個人事業主として自分一人だけの会社を経営することに等しいものです。つまり、会社と同様に経理や税金の申告を行う必要があります。
独立するとなると、とかく自分の技術やマーケティングに目が行きがちですが、こういった事務手続きをおろそかにすると、そもそも事業を行うこと自体出来なくなってしまうので、注意が必要です。
この経理や税金の手続きで最も重要なものが、1年に一回の確定申告です。確定申告で自身の1年間の収益を申告するにより、個人事業主が納める所得税や消費税の金額が決まります。
ここで言う収益や所得とは、単純に「純粋な利益−経費」と理解することができます。つまり、経理事務の基本とは1年間の事業の中でどれだけの利益を出し、どれだけの出費をしたかを記録しておくことになります。一般家庭の家計簿と似たようなものですが、その大変さははるかに上回ります。
特に、経費はどこからどこまでが含まれるのかを理解していないと、税金を余分に払うことになりかねません。
対策としては、仕事に関わる出費はすべて領収書を取っておく、利益に関しては請求書や契約書を必ず保管しておくことが基本です。事業が小さいうちは自分で計算してもなんとかなりますが、より効率的に手続きをするなら、経理事務ソフトの利用や、経理事務のみ外注することをオススメします。
面倒な手続きはなるべく効率化し、本業に専念できるように心がけましょう。